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吸い込まれる事故

連休を前に大きな事故が起こってしまいました。怒っている人が沢山、泣いている人も一杯。悲しみの人達には申し訳ないのですがこれも運命みたいに感じているところがあります。

10年以上前になりますが夜、車で池の平からの道を走っていました。その日は会社の研究会が池の平の保養所でありました、本来は出る必要もなかったのが工場から発表する人間がいないと言うことで已む無く出席しました。6時に終わるはずがT工場の人が延々と話して遅れに遅れ七時過ぎに漸く終了。急いで帰ろうとしたら独身寮の人が乗せて行って欲しいというので少し待って出発。真っ暗の道を走っていると突然ヘッドライトがまぶしくひかり、ガンという音を聞いたような所で意識が途切れた。相手は酒気帯びでカーブを曲がりきれずにはみ出して正面衝突。
意識が戻っても不思議な光景を見ているようで”事故にあったようだな”と人事のような思いでいました。可哀想な私の両足は複雑骨折しており復帰まで9か月かかりました。
 あの事故を考えると、行かなかったら、時間どおりに終わっていたら、一人でさっさと帰っていたら、などたった一つの条件がそろわないだけで事故には遭わなかった。言い方を換えると吸い込まれるように事故に向かって行ったという感じがします。運命論者ではありませんがそういう運命だったとしか言いようがないのです。今回犠牲になった人達も全く同じ事・・・

 一方事故を起こしたほうも多くの原因が重なっています。事故の原因は単独ではありえないのです、多くの偶然と幾つかの重大な手抜きが事故を引き起こします。責任は運転手は勿論、会社さらには利用者まで含まれます。ミスを犯した運転手や安全管理を怠った会社はこれから糾弾され、相応の社会的な制裁が下されるはずであり、それによって従来の古い体質が改善されることを願うのは当然です。しかし、より速く、安く、時間どおりにという事を求め続けた利用者、社会にも問題があるのかも知れません。消費者は神様なのでしょうか、その消費者も会社へ行けば別の顔を見せているはず。競争、効率、合理性どうもゆとりがないなあ、学校のせっかくのゆとり教育もおかしな方向に行ってしまったみたいだし・・・・・

 ゴールデンウィークお出かけの人も多いと思いますがくれぐれも事故に吸い込まれないようにお気をつけ下さい(と言ってもその時は避けようが無いのですが)。我が家は混雑する時には出かけないことにしております。尤も最近は混雑しなくても出かけないとクレームが付いております。
by kakabura | 2005-04-27 21:55 | ぶらだより
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2羽のアゲハは何をしているのでしょう。
by kakabura
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