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血と油 アメリカの石油獲得戦争 マイケル・クレア

この本によりアメリカの基本姿勢と現実の動きが実に良く分かった。エネルギー源として種々言われているが現実的には石油に代わるものは無い。これを基本思想としてアメリカの戦略が作られている。その前提は必要となる分を確保する事。そこには減らすという発想がない、従って京都議定書を批准しないと言う結論が出てくる。石油の供給元としてペルシャ湾、カスピ海、アフリカ、南アメリカの各国があるがそれらの国が安定してアメリカに供給する必要がある。その為には軍隊を派遣して治安を維持しサウジアラビアのような国では国王の地位の安定を図る。アメリカの言い分を聞かない国は民主主義の旛を掲げて正義の戦いをする。名目はともかく実質は資源の争奪戦争なのだ。そしてこれからも油を確保する為に多くの人の血が流される事になろう。
筆者は無論この方針には反対である。が今のアメリカそしてロシア中国など同じように資源を廻ってせめぎあっている。昨年から原油価格が高騰しているがこの傾向は変わらないだろう。としたらそれを前提に世界を見ておく必要がありそうだ。
長期保有を前提にマーケットが暴落する時期を掴まえて資源株を買い増していくことがある種のリスクヘッジになるだろう。
by kakabura | 2005-05-14 17:43 | 読書
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2羽のアゲハは何をしているのでしょう。
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